国内では利用シーンはなく、また対応しているカードも限定されているのですが、VISA payWave に対応している点も評価ポイントが高いです。筆者は三井住友銀行のキャッシュカードが今夏に対応させるということで期待していたのですが、むしろ GAICA で良いかなとも思っています。GAICA カードはマネパカードやネオマネーと同様に、チャージ式のマルチカレンシーカードになります。チャージ可能な外貨は米ドル、欧ユーロ、英ポンド、豪ドルになります。
基本的な引落しのルールとして、例えば米ドル建て決済をしたとき、米ドル残高が十分であれば米ドルから、もしそうでなければ日本円残高から引き落とされます。また、対応4通貨以外建て決済をしたとき(例えば、シンガポールにてシンガポールドル建て)、日本円建て残高から引き落とされます。
チャージ手数料としては、日本円は無料、外貨は3.5%になります。また、為替手数料としては、日本円から外貨建て決済をする場合は4.0%になります。ただし、新生銀行にて外貨預金をしているのであれば、その外貨建て資金を流用できる点は大きいですが、リフティングチャージのような外貨チャージ手数料が生じます。従って、為替手数料を比較すると、筆者の場合は素直に日本円をチャージしておくのが正解に感じました...。
ちなみに、キャンペーン期間であるため、50,000円をチャージすれば5,000円を残高に加えてくれます。単純に考えると10%還元に相当するかと思いまして、この機会に申込みをしても良いかなと思います。
ちなみに、本キャンペーンの5,000円のチャージ特典は10月末のようです。
以前のブログ記事『セブン銀行のキャッシュカードを切替えてみました』にてまとめましたが、筆者が利用可能な類似サービスの手数料は次の通りです。日本円をチャージして外貨をそこから引き出して使うのであれば、新生銀行キャッシュカードと同じスペックかと思います。ATM都度手数料が不要である点を加味すると、多数の少額引出しに有利かと思います。
名 称
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為替レート
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手数料
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ATM手数料
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GAICA
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VISA
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4%
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0円
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セブン銀行
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JCB
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3%
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108円
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楽天銀行
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JCB
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3%
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0円
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新生銀行
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VISA
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4%
|
0円
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三井住友VISAカードを利用した外貨キャッシングを利用する場合、ATM手数料を支払ったとしても繰り上げ返済をすれば最も有利な手数料で両替が可能かと思います。一方で、少額を引き出す場合については、それほど気にするほどでもないかなと感じます。
利用金額 |
5,000
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10,000
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20,000
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30,000
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GAICA
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200 | 400 | 800 | 1,200 |
セブン銀行
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258 | 408 | 708 | 1,008 |
楽天銀行
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150 | 300 | 600 | 900 |
新生銀行
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200 | 400 | 800 | 1,200 |
5,000
|
10,000
|
20,000
|
30,000
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1日あたり利息
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2.47 | 4.93 | 9.86 | 14.79 |
7日
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125 | 143 | 285 | 320 |
10日
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133 | 157 | 315 | 364 |
14日
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143 | 177 | 354 | 423 |
21日
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160 | 212 | 423 | 527 |
30日
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182 | 256 | 512 | 660 |
色々と考え方はあるかと思いますが、筆者はメインカードや銀行キャッシュカードを、気軽にホイホイと海外の ATM 等に突っ込みたくはないので、GAICA カードを保有する意義は大きいように思います。また、クレジットカードのキャッシングであればポストペイなので、プリペイド方式のGAICAの方が精神衛生上にも良いように感じます。
結論としては、メジャー通貨はマネパカード、マイナー通貨は GAICA カード、クレジットカードはアメックスカードを中心に利用する方針にしてみようかと思います。