2016年8月26日金曜日

クレジットカードのキャッシングを使った外貨両替

シンガポールなど、海外旅行で現地通貨をどのようにして入手すればよいでしょうか?

この問題に対する答えはたくさんあるかと思います。ちなみに、支払いにクレジットカードを使って、必要最小限の現金にすることも大切ですが、「クレジットカード 海外 不正」あたりでググってもらうと、とたんにクレジットカードの利用が怖くなるかと思います(笑)。

ほとんどの人は、空港の両替所に日本円(おそらく一万円札)を出して、シンガポールドルに両替するかと思います。もしくは、日本の空港で事前に両替しておくという人も多いかと思います。

筆者は現地ATMにクレジットカードを入れて、海外キャッシングを使って両替をしています。キャッシングとは、聞こえは良いのですが、クレジットカードを使って現金を引き出す(=いうまでもなく“借金”)になるかと思います。借金に抵抗が強い人が多いかと思いますが、海外旅行においては、良好なレートで手軽に現地通貨を入手できます。この記事を読んでも、なお、借金認定して精神衛生上良くない方は避けるべきでしょう。

筆者のメインカードである、三井住友VISAカードの場合を紹介します(他のカードは知りません)。


海外キャッシングを利用する場合、「海外キャッシュサービスのご利用枠」が設定されている必要があります。ちなみに、キャッシング=借金なので、クレジットカードのご利用限度額とは別の審査があります。端的にいうと、学生など収入がない人は申し込んでも却下されます。そして、収入があったとしても、20万円を目安に30万円を上限に希望枠を設定されたほうが良いです(ネットの未確認情報では、30万を超えると、年収の証明書の提出を求められたり手間がかかるようです)。


キャッシング枠は、三井住友VISAカードのオンラインサービスVパスにて確認できます。筆者も30万円にて申請して、減額されることなく30万円が付帯しました。その際の審査においては、何も言われることなく、何も提出することなく与信がおりました。ちなみに、海外キャッシングは30万ですが、国内キャッシングは0万といういびつになっています(笑)。


三井住友VISAカードで国際ブランドが「VISA」の人は、「PLUS」のロゴがついているATMにて利用できます。ロゴはしっかりと覚えておくべきです。

ATMの操作方法はコツを掴めば簡単です。「INSERT CARD」とかあれば、クレジットカードを入れろということです。お金の引出しは「WITHDRAW」または「GET MONEY」あたりです。


口座種別は「ACCOUNT」あたりがでると、「CREDIT CARD」が正解です。もし、ACCOUNTという表示がなくても、「SAVING」や「CHECKING」あたりの選択肢が出現する画面です。最後に、必要な金額を選択すれば終わりです。たいていの場合、50、100、200、あたりのよくある金額が選択肢があり、これとは別に自分で好きな金額を入力できる画面もあります。操作の手間を減らすのであれば、指定された金額で引き出すのも手です。


海外キャッシングを使った場合、手数料はいくらになるでしょうか? 答えは、年利換算にて18%の利息、キャッシングATM手数料216円(1万円超え)または108円(1万円以下)、そして現地ATM手数料(日本円換算にて約200円~500円)。

例えば、1万円分の外貨を取得した場合の利息は、1万円×18%÷365日×(借りた日数)になります。そして、固定費としてATM手数料が1回あたり数百円必要になります。ということは、引き出す際は回数を少なくした方が正解かと。筆者は、シンガポールのチャンギ空港に設置されているATMにて、滞在に必要な費用の7割ほどを適当に下ろします。


ちなみに、為替レートは、ATMにてお金を引き出した日のレートではなく、クレジットカード会社に請求が届いたとき(VISAインターナショナルに上がったとき)のレートが適用されるため、レートには時差が生じます。たとえば、大幅に円安が進めば損して、円高が進めば得します。しかし、為替レートは『Nobody knows(誰もしらない)』なので、一喜一憂することなくスマートに対応したいですね。

いうまでもなく、ご利用は計画的に...


ちなみに、三井住友VISAカードの場合、Vパスのオンラインにてご利用明細に請求が上がった後であれば、繰り上げ返済をすることができます。繰り上げ返済をすることにより、通常の請求であれば30日程度の利息を払わなければならないところ、10日程度の利息で済むため、ちょっとお得です。

ちなみに、通常の請求で支払うときであっても、借りたお金と利息を一括払いです。ネットサーフィンをしていると、某R天クレジットカードは、海外キャッシングは強制的にリボ払いになるようです。繰り上げ返済をしたくても、オペレータにつながる電話番号を隠していたりと嫌がらせをしているようです。様々なネットの情報を参考にして、クレジットカードの海外キャッシングでお得に両替できたと喜んだ矢先に、高額なリボの利息を数千円も払わされた人もいるようですね。

三井住友VISAカードの場合は、フリーダイヤルのキャッシングデスクに電話をかけると、本日に返済をする場合の返済金額を教えてくれて、また振込先の口座番号(たいてい、三井住友銀行の口座)を教えてくれます。そこに返済金額を送金すれば終わりです。ただし、キャッシングをしたときのATM手数料だけは、毎月の請求で返済します。

ここで重要なことは、フリーダイヤルにかけることができる電話を持っているか?ということと、銀行口座に振込むときの手数料は無料であるか?ということです。たとえ繰り上げ返済をしても、振込み手数料に数百円を支払うのであれば、素直に毎月の支払いまで待つのが正解です。筆者は自宅のひかり電話から連絡して、新生銀行から即座に送金を行っています。


追伸として、筆者の両替の基本としては、現地に到着したら滞在費の7割ほどを両替します。もし、初めて行く場所であれば、事前に国内で少額の両替をしておき、現地通貨を触って慣れておきます。

もし現金から両替をするのであれば、最初の両替用に一万円札を、その後、調整しながら両替するために五千円札を持って行くのが良いかと思います。このとき、面倒でも銀行にてピン札(新札)を手配してもらい、折り目やシワが乗らないようにサイフなどに入れていくことを心がけています。

日本人にとっては日本円はよく使うので、ニセ札かどうかの区別は容易かと思います。しかし、外国人はどうでしょうか?相手が紙幣の真贋を確かめるために、新札の方が助かるのではないか?と筆者は考えています。ただし、普段利用する現地通貨は、できるだけグチャグチャにした方が良いかと。とくに、米ドル札は両替用でなければ、新札は逆に疑われますね。難しい。

ちなみに、筆者は、50米ドル札の新札を両替用に使っています。さすが基軸通貨です、どこで出しても、さくっと引き受けてくれ、因縁をつけられたり待たされたりすることもありません。ちなみに100ドル札は手間がかかるので、50ドル札が良い感じです。一部の両替所では、50ドル・100ドル札のレートがそれ以外の米ドル札のレートよりも良い水準に設定されていました。