2016年8月31日水曜日

シンガポールでクレジットカードを使って思ったこと

 今回のシンガポール移動より、ICチップを搭載したアメックスカードに切替えたことをきっかけとして、海外においても積極的なクレジットカード決済を導入することにしました。そして、実際に使ってみた感想を少し述べてみたいと思います。

シンガポールで現金が必要な場面

 シンガポールにおいて、現金が必要だった場所は、タクシーとフードコートだけでした。しかし、タクシーの後部座席の窓にはクレジットカードの国際ブランドのロゴが貼り付けてありました。また、ショッピングモール内のフードコートにはクレジット決済端末があったように思います。実際問題として、現金が必要なシチュエーションは、筆者が遭遇した以上に限られるのではないでしょうか。

 国際ブランドとしては、VISAとMASTERのいずれかは必ず使えるようです。我がアメックスは50%くらいの確率にて断られました。アメックスカードを出して、それをクレジットカードのアメックスカードとすぐに認識してくれる確率は100%です。そのため、アメックス(プロパー)については、クレジットカードのカードフェイスが有名ではないという理由で怪しがられる心配は皆無かと思います。

アメックスカードの使い心地

 スーパーマーケットでは、1回あたり50シンガポールドル(約3,800円)程度の支払いを数回しました。いずれの場合でも、サインレス・PINコード(暗証番号)の要求もありませんでした。国内にて少額の場合におけるサインレス決済と同じ使い心地です。自分でCAT端末にスリットして、あまりにも簡単にあっさりと決済が終わったので、思わず「ん?No sign? Already paid?」と声が漏れてしまいました。

 アメックスカードでは、従来の「磁気スリット+サイン」、現在主流の「ICチップ+暗証番号」の2通りのやり方があるかと思いますが、どちらも50%くらいの確率で遭遇しました。前回のシンガポール移動で利用したスーパーマーケットであっても、今回は簡単に決済が済みました。勝手な想像ですが、たとえ磁気スリット方式であったとしても、ICチップ未登載のアメックスカードは拒否されるのではないかと推測しました。カードフェイス問題はあるかと思いますが、現実問題として、ICチップは必要不可欠です。

 また、チャンギ空港のカフェでコーヒーを買ったところ、店員さんがアメックスカードをSUICAやNANACOのように非接触の端末にかざして決済する場面に遭遇しました。例えば、海外ではMASTERカードのPayPass、VISAカードのpayWaveが有名です。一方、アメックスにはExpressPayが搭載されているようです。国内では、独自規格FeliCaベースのSUICA、NANACO、WAON、iDでシェアが占められているので全く気がつきませんでした。ICチップが搭載された筆者のアメックスカードの右上に無線マーク?があり、どうやら、これがExpressPay搭載のマークのようです。


外貨建て決済 v.s. 日本円建て決済

 別の話題として、海外決済をする場合、現地通貨建てにて支払うか、日本円建てにて支払うかの選択肢が選べるときがあります。筆者は空港のお店にて1回だけ遭遇しました。セオリー通りであれば、現地通貨建てにて請求してもらうのがお得です。というのも、お店の独自の為替レート(提携している銀行や端末を提供しているクレジットカード会社)には、数%の割高な手数料を含んでいるからです。

 一方で、外貨建てにて決済をするときは、円建ての支払い額が確定するまでに時差が生じてしまいます。そのため、急激な為替レートの変動にて思っていたよりも不利なレートにて約定するリスクがあります。いずれにしても、外貨建て決済と円建て決済の利点・欠点をよく比べて決めるべきかと思います。個人の嗜好によるかと思いますが、筆者はいつも現地通貨建てを選択しています。