2016年7月8日金曜日

エンジニアとして知っておきたい乾電池の種類とか

最近の人たちは、とくに大学生や大学院生の学生さんでさえ、乾電池の種類も知らないとか平気な顔をしています。簡単に乾電池についてまとめておきましょう。以下はPanasonicの場合です。他社さんは、適切に読み替えてください。

乾電池として何にでも使えるのが、エボルタ乾電池かと思います。以前、オキシライド乾電池とかありましたが、結局、エボルタに落ち着きました。エボルタは公称1.5Vにて単1~単4、そして公称9Vの積層乾電池がラインナップされています。


エボルタ乾電池は優秀なのですが、お値段が少し高めです。そこで、エボルタに替えてほとんどの場合に使えるのがアルカリ乾電池です。“金パナ”とかすでに死語でしょうか?ラインナップは、単1~単5、そして積層乾電池です。エボルタとは違って単5電池もありますが、筆者の身の回りの家電では使い道がないように思います。昔使っていた、バイク用のゴーグルの曇り防止ファンを回すための電源に使われていたくらいです。


次は、単3と単4サイズのリチウム電池です。スマホを乾電池から充電するとき、リチウム乾電池はとてもお世話になります。同じサイズのアルカリ電池と比べて、手に持っただけで軽く感じます。実は最近になって流通された新しい乾電池です。以前は、米国エナジャイジャーと呼ばれる乾電池にて、リチウム乾電池を使っていました。Panasonic乾電池にラインナップされたのはうれしい限りです。


次のマンガン乾電池は、今では、ほとんどアルカリ電池に置き換わっているのではないでしょうか。用途としては、目覚まし時計とかくらいでしょうか。筆者の記憶が正しければ、マンガン乾電池は、マンガン(黒)とマンガン(赤)があったように思います。ラインナップはマンガン(黒)にて、単1~単4、そして積層乾電池です。


ボタン型電池です。ボタン電池は、リチウムタイプ(CR)だけではなく、アルカリタイプ(LR)など、たくさんの種類があります。その中でも有名なのはCR2032ではないでしょうか。歩数計、電子辞書のバックアップ電源、パソコンのメイン基板のバックアップ電源などに使われているかと思います。筆者はCR2032は常備しています。案外と使い道があります。


CR2032と並んで使い道があるのが、CR2016です。こちらは、CR2032の薄型というイメージです。車のキーレスエントリー、薄型のモバイル機器のバックアップ電源など、CR2032では大きすぎる場合に使われていると思います。


CR型とは違って、LR型があります。LR44に関しては、他社さんでは別の型番で呼ばれています。例えば、ライブに行って応援するときに使うことが必須である、ペン型ライト(サイリウム)に、よく使われています。本気を出せば、1本あたり3個、1回のライブで2~3本、数回のライブで使い切ることを考えて、安価にたくさん仕入れています。Panasonic製は高品質ですが、先のような用途に使うときは、ノーブランドの安価な代替品を使い捨てるという選択肢もありかと思います。


カメラを使っている人はなじみがあるかと思いますが、CR123A乾電池です。リチウム乾電池で、単1~6までのシリーズとは少し趣が異なっています。CR123Aは、カメラ以外であっても、ペンライトなどでも使われています。


少しPanasonicとは離れるのですが、CR123A乾電池は小さくてもパワーがある電池なので、フラッシュライトにも使われています。米国の有名なフラッシュライトシュアファイアでもCR123電池が使われています。ちなみに、シュアファイアで使う電池は、型番こそ同じでも、シュアファイア専用のCR123乾電池になります。


さて、先日買った“チェキ”ですが、一見するとCR123のように思ったのですが、それよりもひとまわり小さなCR2でした。実はチェキを買うまで、CR2という電池は知らなかったのですが、こういう型番の電池もあるのですね。


変わり種としては、特殊なリチウム電池があります。小さなマッチ棒のような電池で、とがっています。主に釣りの電気浮きに使われています。なかなかなじみが薄いのですが、一部ではよく使われている電池です。


今回の記事では、乾電池に焦点をあててみました。色々なタイプの乾電池がありますが、よほど興味をもって接しなければ、その存在すら気がつかないでしょう。各々の電池には、“正しい使い方”があります。すなわち、乾電池の特性を理解して、用途に合わせた乾電池選びが重要になってきます